お知らせ
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世界イタリア料理週間 2025 – 海塩:生命の塩
世界イタリア料理週間
La cucina italiana tra salute, cultura e innovazione
イタリア料理と健康、文化、創意工夫
《 海塩:生命の塩 》
ホメロスに「神の物質」と呼ばれ、ローマ人には「白い金」として知られた塩は、栄養補給だけでなく、文化や国々の間の経済・社会関係においても、古くから人々の生活に欠かせない存在でした。 海塩は海水から蒸発させて得られ、ヨウ素を含むため、代謝と甲状腺の機能を促進します。
通常、海塩はほとんど加工されず、または最小限の加工しか施されないため、マグネシウム、カリウム、カルシウムなどのミネラルやその他の栄養素が残っています。
〈 歴史をひとつまみ 〉
塩の料理での役割は、食材を長期間保存する必要性が生じたときに始まりました。こうして、保存技術としての塩漬けが誕生したのです。調味料として使われる以前から、塩はまさにこのように保存方法として使われており、その上、傷口の消毒、貴金属と不純物の分離、さらには人や動物の栄養補助としても使われていました。
〈 ご存知ですか? 〉
ローマのサラリウム(塩と給与)
ローマ時代、塩は物々交換に使われ、莫大な利益を生む資源となり、アドリア海からローマへ塩を運ぶための道が建設されました。それが有名な「サラリア街道」です。
塩はローマ兵にも給料として支払われていたため、「サラリー」という言葉は、ラテン語の「サラリウム」から由来しています。
「塩と迷信」
塩は歴史的・経済的・象徴的に価値が高く、古代の迷信と深く結びついています。食卓で塩をこぼすのは不吉とされていますが、左肩の後ろにひとつまみ投げることでそれを避けられます。他にも、塩を手渡ししない(喧嘩の原因になると信じられている)ことや、玄関先に置くと悪霊を祓うという迷信があります。
*5分以内で作れるレシピ(休ませる時間を除く)
◎ハーブ塩
肉や魚の風味付けに・・・
粗塩 1kg
タイム 大さじ1
オレガノ 大さじ1
ローズマリー 大さじ1
イタリアンパセリ 大さじ1
ニンニク 1かけ(お好みで)
唐辛子 1本(お好みで)
ハーブをよく洗い、水気を拭き取ります。粗く刻み、粗塩と混ぜ合わせます。天板にオーブンシートを敷き、塩とハーブを重ならないように広げます。清潔な布巾で覆い、暗くて涼しい場所で少なくとも2日間乾燥させます。ハーブの水分を塩が吸収し、自然乾燥させます。乾燥後、ハーブ塩はガラス瓶で保存するか、少量をミルに入れて食卓に置くこともできます。